2009年04月08日

指輪を渡しに

春の兆しも感じはじめたある金曜日。

そそくさと会社を出た。

腕時計を見ると18時。空はまだほんのり明るい。

落ち着かない気持ちを抑えつつ、家路を急いだ。


帰宅するとすぐに、ここ一番のスーツに着替え。
準備ができるとすぐに家を出た。

ネオンが灯る街を走りスーパーの花屋コーナーへ。
あいにくコーナーは営業終了していたが、中央レジで買える様子。
赤いチューリップを一輪買った。icon120

夜の道をひた走る。彼女の家までは1時間の道のりだ。icon16

家の近くまで来ると、スーパーに車を止め、彼女のメールを待った。

時間は20時。悟られぬよう、黙って待つ。

しかし、今日に限って連絡がない。。
時間は22時を過ぎた。icon17

結婚式の日取りが決まったから、両親に連絡してて忙しいのかな?

明日も朝から用事があるので、さすがにこれ以上は待てないかな。

「今日は遅いのかな?帰宅したらメールちょうだいね^^」icon30

っと、しばらくすると着信が来た。

やばぃ!ここで車に乗ってることがバレたら・・・サプライズ作戦が失敗だ。。


急いで車を発進させ、彼女の家の前へ。。
時間が長い。赤信号が憎い。。
なんとまぁこんな時に友達から着信。。。あとであとで~

10分後、彼女の家の近くへ。改めて電話をしてみた。。。
「プルルルプルル・・・」

出ない。しまった、タイミングを逃した。。

また長い数分間が通り過ぎていく。。icon133

彼女からの着信が来た!
あわてて車のエンジンをかけつつ、電話を取った。

「今日は遅かったねぇ。」
「いろいろ家族に連絡取ってた。」

悟られぬよういつもの会話を始める。icon82

「で、どうしたと?」

「うーん^^それがね、今日、どうしてもやっておきたいことがあって。。。
ちょっと外に出てこれん?」

「おっ!?      ちょっと待ってて。。。」




車を、いつも彼女を迎えに止める場所からちょっと離れた所に止める。。

水を入れたペットボトルにさしておいたチューリップを持ち、指輪ケースを胸ポケに。。


彼女がいつもの場所に出てきた。


車を降り、チューリップを後ろに持って彼女のもとへ歩みよっていく。
街灯の下、彼女の顔がとても近くに見える。

「来ちゃいましたface01icon120

一輪のチューリップを手にごあいさつ。

「明日の、友達の結婚式につけて行ってほしくって。。」


胸ポケから指輪ケースを取り出し、彼女の前へ。

「私と結婚してください」

「はい」

指輪を彼女の指へ。。icon104
手が震えていたかなぁ。

チューリップと指輪を手渡して、彼女の元を後にした。


今でも指輪を渡しに走った、街のネオンが目に浮かびます。

彼女は、電話のときに聞こえたエンジン音で、うっすら気づいてたらしいicon10
っとゆーことで~7月に、結婚します。icon97

指輪を渡しに



Posted by K-ささぽん at 21:47│Comments(0)
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